「伊勢木綿」とは江戸時代中期に創業した臼井織布(津市一身田) がつくる三重県指定の伝統工芸品です。今でも伝統を引継ぎ、生地は明治時代から稼働する「豊田式力織機」が丁寧に織りあげています。風合いを守るため新しい機械を使用せず、生産量は1機1日13mと非常に限られています。大切な素材である木綿糸にこだわりぬくのも臼井織布のスタイルです。「単糸」という柔らかい糸を使用するためとても肌触りの良い生地になります。また染色は伝統的な綛(かせ)染めという手法を用いるため色落ち、色移りしにくいのが特徴です。生地柄は常に移り変わり、その組み合わせは無限大。毎月新しいデザインの柄が生み出されています。昔は多くの生産者がおり広く流通していた伊勢木綿ですが現在では臼井織布1 社だけが織ることの出来る貴重な木綿の布となりました。
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糸は柔らかく肌触りの良い単糸を使用しています。単糸は切れやすいため織るのが難しく、良質な綿からのみ作られます。これが自社で糸染め糸巻きから行う臼井織布の「伊勢木綿」へのこだわりです。
明治の発明家豊田佐吉が考案した「豊田式力織機」が今でも稼働しています。この名機が織り続けることにより「伊勢木綿」は100年変わらぬ風合いを今に伝えています。
「伊勢木綿」の見た目の特徴は美しく伝統的な縞模様や格子柄にあります。
先染め糸の種類を変えることでその組み合わせは無限に広がります。
和柄の木綿生地が椅子の座をつつみ込む。
座布団をイメージしたふんわりとした座り心地。
三重の伝統工芸品「伊勢木綿」がスツールの張地になりました。23RのZABSTOOLは300年以上前から伝わる三重県指定の伝統工芸品「伊勢木綿」を座面生地として使います。
ZAB STOOLの座面は2層のウレタンの上にさらに樹脂綿をのせた3層構造のクッションが使用されています。
「伊勢木綿」で包まれ張り込まれるとまるで座布団のよう。そんなふんわりとした柔らかさを目指し見えない部分にもひと手間かけました。
無限にある伊勢木綿の生地から「インテリアと伝統美」にこだわった柄をセレクトしたZAB STOOLは7アイテム。臼井織布が生産する「伊勢木綿」の数あるデザインからご指定の柄で別注対応も承っております。
丸い座面を支える脚は柔らかなカーブが特徴。楕円のような横長の曲線は床に向かって円に変化するしなやかなデザインです。シンプルな構造ながら12本のビスと4本の木ネジでしっかりと固定されているため堅牢なつくりとなっています。